claude-code.tokyo
Claude Codeで実サイトを運用して見つけた欠陥の記録
AIに手を動かさせると、作業そのものより「本当に直ったのか」を確かめる部分が難しくなります。このサイトは、実際に稼働しているサイトをClaude Codeで触って出た欠陥と、それを見つけた検査コードを、再現できる形で残す場所です。
このサイトはAnthropicの公式サイトではありません。Claude Codeの機能・料金・提供範囲は変わる可能性があるため、重要な判断の前には公式のドキュメントと自分のアカウント設定を確認してください。
ここに書いてあること
運用しているのは90サイト前後で、いずれも実際に検索から人が来ています。テスト用の題材ではないので、間違えると本当に順位が落ちますし、申し込みが止まります。そういう環境でClaude Codeを毎日使っていると、記事にならない種類の失敗がたくさん出ます。
たとえば「直った」と報告したのに直っていない、という失敗です。原因はAIの能力ではなく、確かめ方が間違っていることがほとんどでした。数えるだけの検査、1件だけ見る標本検査、HTMLだけを見る検査は、どれも通ってしまいます。
なぜ「確かめ方」の話ばかりなのか
Claude Codeに100ファイルの書き換えを頼むと、ほぼ確実に100ファイルとも書き換わります。そこは失敗しません。失敗するのは、書き換えた結果が意図どおりかどうかを人間が判断できなくなるところです。1ファイルなら目で見れば分かりますが、100ファイルは見られません。
そこで検査コードを書くわけですが、この検査コード自体がよく間違っています。実際に出た例を挙げます。
- 絶対数で見て偽陽性:変更後の
<div>と</div>の数が合わないので壊れたと判定した。実際には変更前から合っていなかった。差分で見るべきだった - 探す範囲が狭くて偽陽性:
<main>の中だけを見て「h1が空のページがある」と報告した。h1は<main>の外にあった。全体を見たら1,018ページで欠落ゼロだった - 空を「合格」と読んで偽陰性:応答が空のときに「未登録の文言が含まれていない」が真になり、未登録のドメインを「登録済み」と表示した
3つとも、コードは意図どおりに動いています。壊れていたのは判定の条件です。だからこのサイトでは、直した手順と同じ分量でどう確かめたかを書いています。
書き方の方針
読んで損をしないように、次のルールで書いています。
- 実測した数字だけを書く。「速くなります」ではなく「10サイトで301が3/3になった」と書きます。測っていないことは書きません
- 失敗した経路も書く。うまくいった手順だけ並べると、読んだ人が同じ穴に落ちます
- 日付を書く。ツールもサービスも仕様が変わります。いつ時点の話かが分からない記事は害になります
- 環境を書く。Windows 11・PowerShell・共有レンタルサーバー・FTPという構成です。ここが違うと再現しない話が混ざります
Claude Code そのものの機能や設定(何ができるか、どう設定するか)は姉妹サイトの claudeguide.jp 側にまとめてあります。このサイトは、その機能を使って実際に運用した結果のほうを扱います。
読む前に知っておくとよいこと
ここに書いてあることは、次のような条件で起きた話です。条件が違うと再現しません。
| 項目 | この記録の前提 |
|---|---|
| OS | Windows 11。PowerShell と Git Bash を場面で使い分けています |
| サーバー | 共有レンタルサーバー。FTPで接続します。SSHやGitでのデプロイではありません |
| サイトの中身 | 静的HTMLとPHP。フレームワークやビルドツールは使っていません |
| 規模 | 1サイトあたり30〜1,000ページ程度。全体で90サイト前後 |
| 目的 | 検索からの流入。表示速度や見た目より、クロールとインデックスが優先です |
Linux上のGitリポジトリで完結する開発とは前提がかなり違います。とくに「本番サーバーのファイルを直接書き換える」という部分は、普通の開発ならまずやりません。バージョン管理が効かないぶん、退避と検査で担保する必要があり、そこがこのサイトの主題になっています。
一方で、規模の大きさに関係なく効く話もあります。差分で見る、全数で見る、否定形で判定しない。このあたりは環境を問いません。
更新のしかた
実際に作業をした日に、その作業から記事を起こしています。公式の発表を追いかけて解説する形は取っていません。手を動かした側にしか書けないことのほうが、読む価値があると考えているためです。
そのため更新は不定期です。作業がなければ記事も増えません。逆に、ひとつの作業から複数の記事になることもあります。
すでに公開した記事も、後から事実が変わったことが分かれば書き換えます。その際は、いつ何を変えたかを該当箇所に残します。読み返したときに「この記述はいつ時点のものか」が分かるようにするためです。
よくある質問
扱っている環境は?
Windows 11、PowerShell と Git Bash の併用、共有レンタルサーバー(FTP接続)、静的HTMLとPHPが中心です。Linux上のGitリポジトリで完結する開発とは前提がかなり違うので、そのつもりで読んでください。
サンプルコードはそのまま使えますか?
考え方を読み取るためのものとして載せています。パスやホスト名は環境ごとに違いますし、本番サーバーに対して動かすものは、必ず退避を取ってから1件で試してください。
なぜ姉妹サイトと分けているのですか?
同じ話を2か所に書くと検索エンジンがどちらを出すか決められなくなり、両方とも順位が下がるためです。機能の説明は claudeguide.jp、運用の記録はこちら、と担当を固定表で分けています。